山田のひとこと

情報系のことも稀に投稿します。初心者です。

【第8話】平沢進と私

ご!
「僕たちの遺言集」第8日を担当する「例のヒラサワの人」である。このブログで間違いないのでブラウザバックしないように。
かの個性が強いアドベントカレンダー参加者に抜擢されたことは光栄であるが、私のことを全く知らない人も多数いるだろう。ここは簡単に自己紹介をしておく。既知の来訪者は通過して良し。
と、その前に断っておく。私は幼い頃から文章を書くことは苦手だ。加えて、ブログを一度も書いたことがないので恐ろしく拙く、読みにくい文章になることを宣言する。

自己紹介

例のヒラサワの人 の素性
現在情報工学科5年、編入先は京都工芸繊維大学
部活動 : 水泳部 学生会執行部に所属。
趣味 : 走ること 散歩 マインクラフト 音楽鑑賞(特に平沢進)

......平沢進?(平沢唯ではない)

今、「あんた誰」と疑問に思った人。安心して欲しい。それは 正常 な反応である。
しかし、師匠を全く知らぬままこの記事を読むのも味気ない。僭越ながら簡単に平沢進を紹介させて貰う。

平沢進とは?

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susumu hirasawa

平沢進 サトワン暦8839年4月2日~
- 御年65歳(年齢不詳)の音楽使い
- 1970年代半ばから マンドレイク で活動し、1979年に P-MODEL のヴォーカル・ギターとしてメジャーデビュー
- 1989年以降はソロ活動も並行
- 最新アルバムは p-model の 回=回
- 謎楽器を作成する(私のお気に入りはレーザーハープ)

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レーザーハープ!!!
なんと美しいフォルムなんだ...
(平沢進について興味のある方は私が昨年3月に発表した Talk Cafe でのスライドを参考に)

本当に簡単な紹介だが、これくらいにする。私は平沢進を紹介する為にこの記事を書いている訳ではない。

平沢進との出会い

私と言えば「平沢進」と答える人は多いだろう。
だが無論、生まれつき平沢進を知っていた筈もなく、親の音楽的嗜好の影響というわけではない。
私が平沢進と出会ったのは、かれこれ7年ほど前か。 中学生の頃であった。某マインクラフトの実況動画で突然「 白虎野の娘 」が流れて来たのだ。 (はいそこ、「あ~あの動画」と感じた貴方。ぜひ仲良くしたい)

www.youtube.com

最初は「な~に~?この音楽、きもちわるい」と感じていたのだが、動画を2周した時点ではもう沼に嵌っていた。
もう思考回路の7割が平沢進で埋め尽くされていた状態で、一心不乱に Youtube で彼の楽曲を漁ること日課というか、そうしなければならない ような状態だったように思う。凄く楽しかった記憶として蘇る。
というのも、私はそれまでの人生で「平沢進」ほど熱中したモノが無かった。熱中した趣味はあったが(LaQ うごメモ等)、情報通信網を使ってまで詳細に調べるなんてことは初めてだったのだ。 マントルが饒舌に火を噴き上げたように 私の人生は活性化し、「平沢進の音楽」が私のライフスタイルと化した。
余談だが、この時私はまだ、平沢進は大衆的に知られた存在で人気者だろう考えていた。しかし、周りの反応から どうやら自分は異端だぞ と悟った。

高専生活と私 1、2年

もう4年?近くの話も覚えていないが、高専入学当時は(恐らく)平沢進ファンであることは抑えていたはずだ。しかし、過去の私は自分を誤魔化せなかったのか、そもそも隠す気もなかったのか、いつの間にか友達連中には「平沢進ファン」であることが知れ渡っていた。きっかけは覚えていない。しかし、 ここが高専の素晴らしいところ で、マイナーな平沢進ファンというのも気にされることなく仲間に入れて貰えたのだ。嘘ではない。仲間に入れて貰えたからこそ、今こうして遺言集の1ページを任されたのだから。 仲間だよな?な?
だが、己が異端でありマイナーな存在であることは否定できず、私は次第に内なる仲間を欲した。即ち、 高専内に平沢について語れる友人が欲しい と渇望した。私はそんな欲望を満たすべく、他人との会話の中に「平沢進」の単語を混じらせ仲間を探していた。結果、高専内であっても平沢進を最初から知っていた人に一人出会うことが出来た。されど、一人だけだった。
ここまでを振り返り、2年までの私はまだ大人しい馬の骨だったと思う。
誰だ私をヒラサワジャンキーと呼んだ奴は

高専生活と私 3年

3年生といえば、とても大きな出来事が3つあった。
 1. 平沢進のファンクラブ(グリーンナーブ)に入会した
 2. 一人でライブ 第9曼荼羅 に参加した
 3. 奈良高専後夜祭 に出場してしまった
 4. Talk Cafe に登壇し、平沢進を紹介してしまった

高専生活で絡めるなら、3,4番だ。ただ4番に関しては、制作物を既に載せてしまったので軽く述べる。

後夜祭のど自慢大会出場

これは私が2年生で初めて奈良高専後夜祭に参加して、のど自慢大会を発見してしまったのが発端である。ぼーっとのど自慢大会を見ていた私は、ふと思い至った。「これ合法的に布教できるのでは?」と。だが、無論不安もあった。寧ろ不安しかなかった。本来、自分の歌を聴いて貰って賞を獲得することが目的の大会を有象無象が不純な動機で汚していいのか、人前に立って本当に歌なんて歌えるのか、ただの迷惑行為じゃないか?と。
憂慮していた私は、先に述べた「平沢進を最初から知っていた友人」であるたかじゅん君に一緒に出てみないかと誘ってみた。すると、彼は「面白そう」と言って受け入れてくれたのだ。もう私は吹っ切れた。不安なんてどこかに飛んで行った。

―—―—―自己満足でもいい! 楽しんでやる!!

私は本来人前に立つことは苦手で、すぐに挙動不審になり頭が真っ白になる。だが、このような挑戦はどのような結果になっても自分の糧となるはずだ。このような経緯で、私は後夜祭出場を決めた。
歌い終えて、何よりもまず 楽しかった!!!
観衆からもそこそこの反応を得ることができたので、自信に繋がった。
私は人前に出ることに対しての不安や嫌悪感が今までより小さくなっていると確信している。

Talk Cafe 登壇

人前に出て自分の趣味を紹介すること。これが許された(寧ろ頼まれた)機会が Talk Cafe だった。私に「あ、ヒラサワの人だ」と印象付けるいい機会だと思い、快く登壇依頼を受けた。制作物はすでに載せているので興味があれば見ていただきたいが、実際発表では概ね好意的な反応だった。本来の自分を活かした発表が出来たと満足のいく結果だったので、私は更に自信をつけることが出来た。
更に、念願の平沢について語れる友人(先輩)を発見!きっかけは私の布教活動というのだから、有頂天。先輩と会う機会は少なかったが、平沢進談義はとても新鮮でお互い凄く盛り上がったことは記憶に新しい。オタク仲間と推しについて語る行為が、こんなにも楽しいことだとはそれまで知らなかった。

高専生活と私 4年

4年生と言えば色々あった学年だが、平沢進関連なら以下だ。
 1. 情報工学科展でレーザーハープを作成
 2. クラスの友人2人を連れてライブ参戦

レーザーハープを作成

これは、私の学生生活の中で最大の事件だろう。今度は高専内部だけではなく、一般の方に対して公開することになるのだ。ただ、レーザーハープだけに言及すれば、私は高専入学当時からいつか作りたいと考えていたし、逆に高専に入学して勉強すればレーザーハープが作れるようになるかも、とも考えていた程だ。それだけ強い思い入れがあり、代金も学校が肩代わりしてくれるならチャレンジするしかないと私は積極的に動いた。
初めて触る Arduino での作業の上、いつもは気にしないレスポンスやスレッド等の要素を考えて苦難の果てにプログラムを作成。実験でお世話になった ブレッドボードジャンプワイヤーキット を引っ張り出してそれぞれ接続。並行して、友人の全面的な協力のもと、レーザーを取り付ける筐体の素材を選定し、加工。初めて買った レーザーモジュール をはんだ付けで銅線と結線させ、光センサの CdSセル に当たるように調整。
友人たちの協力を得て作成したレーザーハープがこれだ。

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手作りレーザーハープ!

....とまあ、色々あって完成。正直レーザーハープ作成ではないと経験できないような作業が多かった。
科展に展示した側の主観的な感想だが、来場して頂いた一般の方も興味を抱き、楽しくレーザーハープを演奏していたように思う。直接平沢進の名は出していないが、ファンとしてはまるで彼の魅力が伝わったかのようで嬉しくなった。

しかしまあ私は昨年の後夜祭出場が楽しすぎたので、懲りずに(今度は一人で)出場。
....両手にPCとレーザーハープを抱えながら、だ。
放送部の方には非常に迷惑を掛けたが、あの舞台上でレーザーハープを鳴らしながら歌った光景は忘れない。(放送部ほんとにありがとう)
高専入学時に思い描いた1つの夢を、私は見事叶えることが出来た。高専を私物化するな

友人2人を連れてライブ参戦

昨年は一人で参戦した平沢進のライブに、友人2人を招待して3人で参戦。うち1人は、ライブに向けて最新アルバムを購入してくれた。ライブに足を運んでくれた理由は「興味があるから」。十分すぎる理由であり、友人とライブに行く楽しさを噛み締めた。ライブ中もそうだが、ライブが終わってからも感想を語り合う楽しみもあって終始はしゃいでいた記憶がある。完全に私の趣味であるが、付き合ってくれた2人には感謝である。

高専生活と私 5年

これまでの事件以上のことはない。と、言いたいが少し状況が面白くなったので余談程度に書きなぐっておく。読む必要はない。
 1. 指導教員が私の影響でCDを購入
 2. 聴くバファリンとして 賢者のプロペラ が異様に浸透。友人が良く聴く楽曲の1つに
 3. 家族に 美術館であった人だろ が浸透してしまう
 4. 友人が blender でレーザーハープを作成してしまう

おわりに

非常に長い駄文を繰り広げてしまった。ここまで読んでいただいて誠にありがとう。
以上のように、私はマイナーな平沢進を広げたい、共有したい一心で過ごしてきた。その活動も学生生活を絡め、結果として私は様々な成長と成果を得ることが出来たことは間違いない。
私のこの記事は、既に趣味仲間がいる人にとっては普遍的日常が描かれているだけの面白くない記事かもしれない。しかし、マイナーな趣味の持ち主よ、仲間が欲しいと思った同士にとっては、少しは刺激のある記事であると思う。
私がこの記事で述べたかったことは、3つ。
 1つ目は、 仲間が欲しければ積極的に!
 2つ目は、 趣味全開で学生生活を楽しめ!
 3つ目は、 趣味で人生をより豊かに!
勿論、趣味だけに没頭しろというわけではない。定期試験、課題等学業はしっかり修めること。

この記事も平沢を聞きながら執筆していた。 またこんど!!

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